wish
えっ!?
可愛くなんて思ってねぇ!!!
……はずだ。
何か、モヤモヤしてきた。
「満広は彼女居る?」
「居ねぇ」
彼女は作らない主義。
「友達は居るでしょ?」
意味不女子は、いや。もうそろそろ後藤と読んでやろう。
後藤は顔を上げ、俺に問い掛ける。
「そりゃ、居るよ」
当たり前じゃん。
「良かったね☆」
後藤の笑顔はこんなに寂しい感じなのか?
泣いてんのか笑ってんのか分かんない。
「アタシやっぱ教室戻るね」
「えっおい」
食堂を目の前にして後藤は言った。
「あと、満広。制服ごめんね」
後藤はペコッと頭を少し下げ、走って行った。
「………」
立ち止まる。
以外と素直なんだな。