お見合い結婚した夫が最近おかしい件
「久美ちゃん!!」
勢いよく入ってきた男性は、きっと久美さんの夫だろう。しかし久美さん私たちは『さん』付ですけど、久美さんは『ちゃん』なんですね。可愛い。
「清人くん、迎えに来てくれたの?」
「もちろん。俺は久美ちゃんのためならどこまでも迎えに行くよ!!」
おっと、聞いてるこっちが恥ずかしくなるほど甘々なセリフだ。というか、こんなこと言う人本当に要るんだなと感慨深い。
「それは嬉しいけど、先に高嶺君の奥様にご挨拶して?千里さん、驚かせてごめんなさい。夫の清人です。」
いつものことなのか、甘々なセリフとさらっと受け流した久美さんが、旦那さんを紹介してくれた。
「おぉー、高嶺妻!!初めまして!!久美ちゃんの夫の柴田清人です。ついでに高嶺の同僚です。よろしくね!!」
タカネヅマ・・・なんだろう。何だか力士みたいな響きじゃないかな。
「初めまして、高嶺さんの妻の千里です。こちらこそよろしくお願いします。」
「うん、聞いてる聞いてる。高嶺の愛しの奥様だね!!」
イトシノオクサマ??
何だか引っかかるキーワードが聞こえたことろで高嶺さんが戻ってきた。
「家の中をバタバタと走るな。」
入って来るなり高嶺さんがそんなことを言うので、思わず高嶺さんを見つめてしまった。
・・・そんなしゃべり方もするんですね。
いつも丁寧なしゃべり方しか聞いたことがなかったので少し驚いた。
じっと見つめる私に気が付いた高嶺さんが『なんですか?』と尋ねてきそうな表情をしたので、私は慌てて弁解した。
「あの、そんなしゃべり方もするんですね・・・」
「あぁ、清人には丁寧なしゃべり方をする必要なんてありませんからね。」
「はぁ。」
何だろう。結婚して約1年経つのに、初めて見る高嶺さんの姿をなんとも言えない気持ちでみつめる。高嶺さんは高嶺さんのご家族とご一緒したときですらこんなしゃべり方をしなかった。
確かに、清人さんは親しみやすい人のようにも感じるけど、初めて見る高嶺さんに、私たちの距離を思い知らされた気がして、少し寂しくなった。
勢いよく入ってきた男性は、きっと久美さんの夫だろう。しかし久美さん私たちは『さん』付ですけど、久美さんは『ちゃん』なんですね。可愛い。
「清人くん、迎えに来てくれたの?」
「もちろん。俺は久美ちゃんのためならどこまでも迎えに行くよ!!」
おっと、聞いてるこっちが恥ずかしくなるほど甘々なセリフだ。というか、こんなこと言う人本当に要るんだなと感慨深い。
「それは嬉しいけど、先に高嶺君の奥様にご挨拶して?千里さん、驚かせてごめんなさい。夫の清人です。」
いつものことなのか、甘々なセリフとさらっと受け流した久美さんが、旦那さんを紹介してくれた。
「おぉー、高嶺妻!!初めまして!!久美ちゃんの夫の柴田清人です。ついでに高嶺の同僚です。よろしくね!!」
タカネヅマ・・・なんだろう。何だか力士みたいな響きじゃないかな。
「初めまして、高嶺さんの妻の千里です。こちらこそよろしくお願いします。」
「うん、聞いてる聞いてる。高嶺の愛しの奥様だね!!」
イトシノオクサマ??
何だか引っかかるキーワードが聞こえたことろで高嶺さんが戻ってきた。
「家の中をバタバタと走るな。」
入って来るなり高嶺さんがそんなことを言うので、思わず高嶺さんを見つめてしまった。
・・・そんなしゃべり方もするんですね。
いつも丁寧なしゃべり方しか聞いたことがなかったので少し驚いた。
じっと見つめる私に気が付いた高嶺さんが『なんですか?』と尋ねてきそうな表情をしたので、私は慌てて弁解した。
「あの、そんなしゃべり方もするんですね・・・」
「あぁ、清人には丁寧なしゃべり方をする必要なんてありませんからね。」
「はぁ。」
何だろう。結婚して約1年経つのに、初めて見る高嶺さんの姿をなんとも言えない気持ちでみつめる。高嶺さんは高嶺さんのご家族とご一緒したときですらこんなしゃべり方をしなかった。
確かに、清人さんは親しみやすい人のようにも感じるけど、初めて見る高嶺さんに、私たちの距離を思い知らされた気がして、少し寂しくなった。