お見合い結婚した夫が最近おかしい件
私と圭は同じ中高一貫校に通っていた。ただし、一学年に何百人もいるマンモス校だったので話したことはなかった。でも、圭は目立つ存在ではあったから、顔は知っていた。
高2の時に初めて同じクラスになったが、特に仲が良くなったわけではない。それが、もうそろそろ夏服にかわろうかという初夏。見てしまったのだ。
圭がクラスメイトとキスしているところを。そうクラスメイトの山村君と。
男同士のキスなんて、テレビの芸人さんの仲直りでしか見たことがなかった私はついつい凝視してしまった。
男同士だろうが女同士だろうが、男と女だろうが、キスをしているのを凝視するのはどうかと思うが、その時の私はまだ、多感な女子高生だったから、仕方のないことだと思う。
そして、どういう状況かはまったくわからなかったが、キスした後、山村君が圭を突き飛ばしたのだ。一言二言会話した後、山村君は、『最低だ!!』と圭を罵って去って行ってしまった。
その時、うっかり圭と目があった。圭は少し驚いた顔をした後、不敵に笑ったのだ。そして何も言うことなく立ち去った。
一部始終を見ていたのに、何が起こったかわからなかった私は、少しの間、呆然とした。そして、それを胸の奥底にしまったのだ。
しばらくしてから、圭に話しかけられた。
「誰にもしゃべらなかったんだ?」
「え?しゃべった方が良かった??」
「そうじゃないけど。女の子って噂話とか恋愛話とか好きじゃないの?」
「いやー、恋愛初心者の私には、ちょっとついていけない展開で、誰にも話す気になれなかったのよね。」
「あぁ。男同士だったから?」
「いや、何でキスした後に、最低って言われたかとか?ニンニク食べた後のかくらいしか思いつかなくて。」
「そっち?」
「うん。そっち」
すると、圭はなぜか笑って、それから頻繁に話しかけてくるようになった。話してみると、圭はとてもいい人で、一緒にいると楽しくて一気に仲良くなった。
圭をゲイだと知る圭の友人や、私の友達の7人で良く過ごす様になり、私は、それはそれは楽しい高校生活を送ったのだ。
初対面が衝撃的だったから、圭がどんなに優しくても、イケメンでも、恋愛対象になることはなかった。
それを高嶺さんにつげれば話は早いとは思うが、それはしてはいけないことだ。高嶺さんは素晴らしい人だとは思うが、性的思考を偏見なく受け入れられるかは、性格や頭の良し悪しは関係ない。
ましてや、高嶺さんは圭の上司になるのだから、高嶺さんに話すかどうかは圭が決めるべきだろう。
高2の時に初めて同じクラスになったが、特に仲が良くなったわけではない。それが、もうそろそろ夏服にかわろうかという初夏。見てしまったのだ。
圭がクラスメイトとキスしているところを。そうクラスメイトの山村君と。
男同士のキスなんて、テレビの芸人さんの仲直りでしか見たことがなかった私はついつい凝視してしまった。
男同士だろうが女同士だろうが、男と女だろうが、キスをしているのを凝視するのはどうかと思うが、その時の私はまだ、多感な女子高生だったから、仕方のないことだと思う。
そして、どういう状況かはまったくわからなかったが、キスした後、山村君が圭を突き飛ばしたのだ。一言二言会話した後、山村君は、『最低だ!!』と圭を罵って去って行ってしまった。
その時、うっかり圭と目があった。圭は少し驚いた顔をした後、不敵に笑ったのだ。そして何も言うことなく立ち去った。
一部始終を見ていたのに、何が起こったかわからなかった私は、少しの間、呆然とした。そして、それを胸の奥底にしまったのだ。
しばらくしてから、圭に話しかけられた。
「誰にもしゃべらなかったんだ?」
「え?しゃべった方が良かった??」
「そうじゃないけど。女の子って噂話とか恋愛話とか好きじゃないの?」
「いやー、恋愛初心者の私には、ちょっとついていけない展開で、誰にも話す気になれなかったのよね。」
「あぁ。男同士だったから?」
「いや、何でキスした後に、最低って言われたかとか?ニンニク食べた後のかくらいしか思いつかなくて。」
「そっち?」
「うん。そっち」
すると、圭はなぜか笑って、それから頻繁に話しかけてくるようになった。話してみると、圭はとてもいい人で、一緒にいると楽しくて一気に仲良くなった。
圭をゲイだと知る圭の友人や、私の友達の7人で良く過ごす様になり、私は、それはそれは楽しい高校生活を送ったのだ。
初対面が衝撃的だったから、圭がどんなに優しくても、イケメンでも、恋愛対象になることはなかった。
それを高嶺さんにつげれば話は早いとは思うが、それはしてはいけないことだ。高嶺さんは素晴らしい人だとは思うが、性的思考を偏見なく受け入れられるかは、性格や頭の良し悪しは関係ない。
ましてや、高嶺さんは圭の上司になるのだから、高嶺さんに話すかどうかは圭が決めるべきだろう。