お見合い結婚した夫が最近おかしい件
「苦手ということはなかったですね。ただ、うちは兄が優秀でしたから、それにくらべるとオレは平凡だったと思います。」
それを聞いて、お義兄さんを思い浮かべた。高嶺さんより2つ年上の恭弥さんは確かにすごい優秀そうな人である。しかし、今はそれより・・・
「今、高嶺さん自分のこと『オレ』って言いましたよね?」
「え?あ・・・言ったかもしれません。」
「いつもオレなんですか?私、今まで聞いたことがないんですけど。」
「いや。普段は『私』が多いですよ。『オレ』は今はほとんど使わないと思います。さっきはつい出てしまいましたね。」
「『オレ』っていう高嶺さん新鮮です。」
「そうですか?何だか今日の千里さんは、質問が多いですね。」
「はい。私、よく考えたら高嶺さんのことよく知らないなって。そもそもお互いに忙し過ぎてろくに会話もないじゃないですか。だから、今日はいい機会かなって。」
「・・・千里さんは、俺との結婚生活に不満が?」
「今の『オレ』はわざとですね?
うーん。高嶺さんとの結婚生活に不満はありません。でも、せっかく夫婦に なったんだから、もっとこう、なんていうんですか?仲良くなりたいじゃないですか。」
「・・・・」
「え?鬱陶しかったですか?すいません。あの・・・」
「いえ。違います。嬉しいです。」
高嶺さんは笑った。
それから、久しぶりに色々な話をした。ゆっくり話をしたのは久しぶりだったけど、結婚する前のデートのときはこんな感じだったのを思い出して、やっぱり高嶺さんと過ごす時間は楽しいと再認識したのだった。
それを聞いて、お義兄さんを思い浮かべた。高嶺さんより2つ年上の恭弥さんは確かにすごい優秀そうな人である。しかし、今はそれより・・・
「今、高嶺さん自分のこと『オレ』って言いましたよね?」
「え?あ・・・言ったかもしれません。」
「いつもオレなんですか?私、今まで聞いたことがないんですけど。」
「いや。普段は『私』が多いですよ。『オレ』は今はほとんど使わないと思います。さっきはつい出てしまいましたね。」
「『オレ』っていう高嶺さん新鮮です。」
「そうですか?何だか今日の千里さんは、質問が多いですね。」
「はい。私、よく考えたら高嶺さんのことよく知らないなって。そもそもお互いに忙し過ぎてろくに会話もないじゃないですか。だから、今日はいい機会かなって。」
「・・・千里さんは、俺との結婚生活に不満が?」
「今の『オレ』はわざとですね?
うーん。高嶺さんとの結婚生活に不満はありません。でも、せっかく夫婦に なったんだから、もっとこう、なんていうんですか?仲良くなりたいじゃないですか。」
「・・・・」
「え?鬱陶しかったですか?すいません。あの・・・」
「いえ。違います。嬉しいです。」
高嶺さんは笑った。
それから、久しぶりに色々な話をした。ゆっくり話をしたのは久しぶりだったけど、結婚する前のデートのときはこんな感じだったのを思い出して、やっぱり高嶺さんと過ごす時間は楽しいと再認識したのだった。