お見合い結婚した夫が最近おかしい件
リビングにお通しして、ソファーに座ってもらった後、久美さんはもう笑っていなかったが、笑いをこらえているように見えた。
私、そんな変なミスを犯しただろうか?
「あのー、何か変なところありましたかね?」
女は度胸だ。聞くは一時の恥だ。思い切って尋ねると、久美さんはきょとんとした顔で私を見た。
その顔の可愛さと言ったら、年上にもかかわらず犯罪級だ。
「違うんですよ。お互いに『さん』附けで呼び合っているのが微笑ましいなぁと思ってしまって。つい笑ってしまったの。ごめんなさいね。」
私が、内心悶えていると、尋ねた意図に気が付いた久美さんがそう教えてくれた。
「はぁ・・・」
何だそんなことかと気が抜けた返事を返してしまった。が、改めて指摘されると何だか恥ずかしい。
ふと、高嶺さんを見ると、高嶺さんも恥ずかしかったのか、全然別の方向を向いていた。
「あの、久美さん、何飲みますか?」
「お気遣いありがとうございます。でも、つわりで飲み物もダメになってしまったものが多くって。だから、お気持ちだけ貰っておきますね。」
「そうなんですね・・・。赤ちゃんがいるとはいえ、大変なんですね。」
「えぇ。でも、正直諦めていたことだから。つわりはしんどいけど、それさえも嬉しいの。」
そう言って久美さんは、お腹に手を当てた。よく見ると、お腹はすでに少し膨らんでいるように見えた。もともととてもスレンダーな人だから、目立つのかもしれない。
大事そうにお腹を撫でる久美さんを見て、何だか癒された。
私、そんな変なミスを犯しただろうか?
「あのー、何か変なところありましたかね?」
女は度胸だ。聞くは一時の恥だ。思い切って尋ねると、久美さんはきょとんとした顔で私を見た。
その顔の可愛さと言ったら、年上にもかかわらず犯罪級だ。
「違うんですよ。お互いに『さん』附けで呼び合っているのが微笑ましいなぁと思ってしまって。つい笑ってしまったの。ごめんなさいね。」
私が、内心悶えていると、尋ねた意図に気が付いた久美さんがそう教えてくれた。
「はぁ・・・」
何だそんなことかと気が抜けた返事を返してしまった。が、改めて指摘されると何だか恥ずかしい。
ふと、高嶺さんを見ると、高嶺さんも恥ずかしかったのか、全然別の方向を向いていた。
「あの、久美さん、何飲みますか?」
「お気遣いありがとうございます。でも、つわりで飲み物もダメになってしまったものが多くって。だから、お気持ちだけ貰っておきますね。」
「そうなんですね・・・。赤ちゃんがいるとはいえ、大変なんですね。」
「えぇ。でも、正直諦めていたことだから。つわりはしんどいけど、それさえも嬉しいの。」
そう言って久美さんは、お腹に手を当てた。よく見ると、お腹はすでに少し膨らんでいるように見えた。もともととてもスレンダーな人だから、目立つのかもしれない。
大事そうにお腹を撫でる久美さんを見て、何だか癒された。