お見合い結婚した夫が最近おかしい件
「改めて、ご妊娠おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
「久美さんがお仕事やめてしまって、お会いできなくなるの寂しいです。久美さんは、密かに私の憧れでしたから。」
恥ずかしながら、私が伝えると、久美さんは少し驚いた顔をした後、笑ってくれた。
「千里さんみたいな人に、憧れてもらえるなんて、仕事人間だったかいがありました。」
お互い見つめ合って笑っていると、インターフォンがなった。しかも、明らかに連打しているなり方で、何事かと驚いていると、高嶺さんと久美さんは苦笑いをしている。
「来ましたね。」
「本当に。思ったより早かったですね。千里さん、驚かせてごめんなさいね。たぶん、うちの夫です。」
「夫・・・」
と、言うことは、高嶺さんの同僚の?
高嶺さんが、インターフォンのモニター越しになにかしゃべっている。よくは聞こえないが、高嶺さんは「うるさい」と一言言って、ロックを解除した。
「騒がしい奴ですが、悪い奴ではありません。心配で迎えに来たようです。久美さんは座っててくださいね。」
高嶺さんはそう言うと、久美さんの旦那さんを出迎えるべく玄関へ向かった。
「もう、とっくの昔に諦めていたのに、この歳で妊娠したからとても心配しているの。」
「この歳って言っても、今時あまり珍しくないんじゃないですか?」
実は私は久美さんの年齢を正確には存じ上げない。35歳の高嶺さんより上らしいから、30代後半じゃないかと思っている。
「そうね、確かに、いないわけじゃないけど。もう43だから。」
43?!いま、43とおっしゃいましたか?!
私が驚いていると。久美さんはちょっと困ったように笑った。
「決してもう若いとは言えないから。」
いや、確かに驚いているけど、どちらかというと43歳で妊娠ということより久美さんが43歳ということの方が驚きだ。
「久美さんって美魔女だったんですねぇ」
とついつい思ったことを口にして笑われてしまった。
そんな会話をしていると何やら玄関のほうが賑やかになってきた。
あ、来られたんじゃないですか?そう言おうとする前に、男の人が現れた。
「ありがとうございます。」
「久美さんがお仕事やめてしまって、お会いできなくなるの寂しいです。久美さんは、密かに私の憧れでしたから。」
恥ずかしながら、私が伝えると、久美さんは少し驚いた顔をした後、笑ってくれた。
「千里さんみたいな人に、憧れてもらえるなんて、仕事人間だったかいがありました。」
お互い見つめ合って笑っていると、インターフォンがなった。しかも、明らかに連打しているなり方で、何事かと驚いていると、高嶺さんと久美さんは苦笑いをしている。
「来ましたね。」
「本当に。思ったより早かったですね。千里さん、驚かせてごめんなさいね。たぶん、うちの夫です。」
「夫・・・」
と、言うことは、高嶺さんの同僚の?
高嶺さんが、インターフォンのモニター越しになにかしゃべっている。よくは聞こえないが、高嶺さんは「うるさい」と一言言って、ロックを解除した。
「騒がしい奴ですが、悪い奴ではありません。心配で迎えに来たようです。久美さんは座っててくださいね。」
高嶺さんはそう言うと、久美さんの旦那さんを出迎えるべく玄関へ向かった。
「もう、とっくの昔に諦めていたのに、この歳で妊娠したからとても心配しているの。」
「この歳って言っても、今時あまり珍しくないんじゃないですか?」
実は私は久美さんの年齢を正確には存じ上げない。35歳の高嶺さんより上らしいから、30代後半じゃないかと思っている。
「そうね、確かに、いないわけじゃないけど。もう43だから。」
43?!いま、43とおっしゃいましたか?!
私が驚いていると。久美さんはちょっと困ったように笑った。
「決してもう若いとは言えないから。」
いや、確かに驚いているけど、どちらかというと43歳で妊娠ということより久美さんが43歳ということの方が驚きだ。
「久美さんって美魔女だったんですねぇ」
とついつい思ったことを口にして笑われてしまった。
そんな会話をしていると何やら玄関のほうが賑やかになってきた。
あ、来られたんじゃないですか?そう言おうとする前に、男の人が現れた。