愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~


「真紀と食べようと思って残しておいたローストビーフがあってさ。傷む前に一緒に食べちゃおうよ」
「なんて魅力的な話!」


前回同様、食べ物に釣られる形になるのが少々悔しい。
でも、いくら心さんとはいえ、男性の部屋に二人きりというのは気が引ける。
どうしようかと考えてから、そうだ、とひらめいた。


「あの、呼びたい人がいるんですけど……」
「友達? いいよ」


心さんはアッサリと許可してくれる。きっとひとりでは私が来にくいたとわかっているのだろう。

こうなったら、あの人を呼ぼう。




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