愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~
エレベーターを降りて部屋に戻る途中に、廊下から外下をチラッと見ると、藤堂先生が駅に向かって歩いていた。
そして、駅の改札近くには麗香さんが白いワンピース姿で藤堂先生に手を降っている。
見たくないものを見てしまい、胸に苦しさが込み上げてくるがそれをゴクリと無理やり飲み込む。
「忙しいって言いながら、彼女のためなら時間を作るのね」
つい口から出た言葉は自分に返ってきて、自分を傷つけた。