愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~


「軽い熱中症だって。急に倒れるからビックリしたわ」
「熱中症……」


そういえば、イベント中も休まず動いており水分補給がおろそかになっていたかもしれない。
熱中症になってしまったのか。自己管理が甘かったと反省する。


「ここは水島総合病院よ。救急車で運ばれたの」


確かイベント会場から比較的近場にある大きな病院だ。


「点滴終わったら帰れるって」


点滴はあと3分の1程度残っている。


「鈴木主任、後は大丈夫ですから」
「何言ってるの。送るわよ」


当然だろうと言い返される。
しかし、もう大分身体も良くなってきたし、今日は鈴木主任も指揮をとっていて相当疲れたはずだから早く休んでほしかった。


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