愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~
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カーテンの隙間からこぼれてくる日の光に目が覚めた。
見慣れない寝室に一瞬ハテナマークが浮かぶけれど、すぐに隣に寝ている存在に気が付き赤面する。
そうだ。私あのあとーーーー。
隣をチラッと見ると、藤堂先生が整った顔でスヤスヤと眠っている。昨日の逞しい腕を思い出して目をそらした。
そっと背を向けると、後ろから腕が伸びてきて私の身体を包み込む。
素肌にダイレクトに藤堂先生の体温を感じた。
「おはよう。どこ行くの」
寝起きの掠れた声は私の耳を大いに刺激する。
「おはようございます。どこにも行きませんよ」
「じゃぁ、もう少しこうしてろよ」
ギュッと抱き締めて首筋に顔を埋める。