愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~


「里桜。俺はお前を離したりしないから、何も心配はいらない」
「はい……」


藤堂先生のハッキリとした言葉に少しホッとする。でも、本当に大丈夫だろうか。
藤堂先生の腕の中から顔をあげて心さんを見上げると、心さんにしては難しい顔をしていた。


「心さん……」
「里桜ちゃん、真紀……、真紀の親父さんが絡んでいるなら少し面倒な事になりそうだな」
「心!」


心さんの言葉に藤堂先生は制止をかける。しかし、私の目線に心さんは話を続ける。


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