愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~


それでもなんだか気分が晴れず、自分の部屋ではなく真紀さんの部屋へと向かう。

クリニックは閉まっていたが明かりはついていたので、まだ真紀さんは仕事中だろう。
なので、先日受け取った合鍵で部屋にはいる。


「お邪魔しまーす」


呟いて暗い部屋に電気を灯した。
途中で寄ったスーパーで食材を買ってきたので、それを元に簡単な夕飯を作った。
そして、真紀さんにメールを打つ。
するとすぐに既読になり、『ありがとう。もう少ししたら帰る』と返信があった。

それにふふっと笑みが溢れる。


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