愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~
「今、ちょうど副主任のポストは空いたままだっただろう? そこに君を据えたいんだ」
「正式な辞令は10月になると思うんだけど、どうかしら」
鈴木主任と部長の言葉にただ驚きを隠せないでいる。
「この間の秋のイベントも大成功だったし、評判も良かった。朝比奈君なら任せられると思うんだ」
「はい! 嬉しいです。よろしくお願いします」
思わず立ち上がって大きく頭を下げた。突然の昇進の話に嬉しさを隠せない。
「頑張ってね」
「ありがとうございます」
飛び上がりたい気持ちを抑えながら、お礼を伝えた。