愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~


嬉しい気持ちのまま、真紀さんに報告するため、部屋で待つ。
「ただいま」と玄関が開くと、そのまま飛び付かんばかりに真紀さんを迎えた。


「どうした、機嫌がいいな」
「あのね、私もしかしたら副主任になるかもしれないんです」
「副主任?」


真紀さんは目を丸くする。


「そう、まだ正式な辞令は下りてないんだけど、上司から打診があったんです」
「そうか」


私の喜びかたとは裏腹に、真紀さんは一瞬何かを考えるような目をした。そして、すぐにニッコリと笑顔を見せて「おめでとう」と言ってくれた。



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