愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~


その違和感に首を傾げる。


「真紀さん?」
「ん?」
「何かあったんですか?」


ストレートにそう聞くと、真紀さんは「何もないよ」と答えるが、なんだろう。なにか変な感じがする。


「真紀さん」


私はソファーで寛ぐ真紀さんの腕を揺さぶった。


「何か隠していませんか」
「……女ってなんでこんなに勘が鋭いんでしょうかね」


苦笑する真紀さんをジッと見つめる。


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