片思い彼氏scene.教習所


「よかった………」


一気に力が抜ける感じがした。




そして同時に涙も溢れてきた…。



「よかった…って弥生…?」



周りのがやがやする声が耳障りで、二人が気を遣い2階に私を連れていってくれた。



静かな場所に移動したあと、留衣ちゃんが私に問いかけてきた。



「……弥生ちゃんもしかして…前言ってた好きな人って……宮田先生だったの?」


コクンって私は静かに頷く。



「私…勘違いして…たの。留衣ちゃんが…宮田先生好きだって…」


「勘違い…」


「だって留衣ちゃん…先生が担当だったらよかったっとか言うんだもん……」


自分の勘違いを留衣ちゃんのせいにしてしまう私……。


留衣ちゃんも困った顔してるし


当たり前だけどね…


「…あ~♪そっかそっか!ごめんね私の言い方が変だったね」


もうこれじゃ子供をあやすお母さん状態だよ……



「よかった~おめでとう~」


泣きながら言ってる私に、えりも留衣ちゃんも笑う。


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