片思い彼氏scene.教習所
「それは?」
えりが私の持ってた紙袋を指さした。
「前に言ってた旅行のお土産…先生に渡そうって思って」
「先生に報告は‥もうした?」
「まだ……」
「先生は今教習中?」
「いや、さっき放送で呼ばれてなかったから教官室だと思う…」
えりが私の手を引いた。
「行こ!先生に言うんでしょ?」
「………………」
この時、優柔不断の私の背中を押してくれた
えりが居たから私はきっと
ここまで頑張れた…
そして今も――――。
「うん…」
教官室の前に立つ私。