片思い彼氏scene.教習所
「14番……」
車庫に集まった車の中でうろうろしてた。
「14……あっ!」
1番奥にさっきまで乗ってた14番の赤い車を見つけた。
周りには数人の生徒が車に乗り込もうとしていて
他に先生の姿はそこにはなかった。
私は後部座席のドアを開けた。
だけどそこには何もなくて…
その代わりに紙が一枚、置いてあった。
『忘れ物は預かってるので取りに来て下さい。』
私の………だよね?
これ先生が書いたのかな…
癖のある優しい書体にまた熱を覚える…
気付いたらその紙を大切にポケットに閉まっていた。