片思い彼氏scene.教習所


受付には夏を彩る紫陽花の花が飾られてあった。




すぐ近くに居た受付のお姉さんに気付いて近寄った。




「あの~‥忘れ物届いてませんか?」



「忘れ物?」




「はい…黒いバッグです」



手で大きさを表してお姉さんに教えた。




「ああー♪…あれね♪」



受付と反対側の棚に私の黒いバッグが置いてあった。



「はい…!」



お姉さんからバッグを受け取り、中を確認した。



「これ…誰が持ってきてくれたんですか?」




「えー…確か宮田先生だったかな?」




じゃ‥やっぱりあの紙も先生だ……




受付の紫陽花がまた目に入った。



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