片思い彼氏scene.教習所
バイトが始まるちょっと前に携帯が鳴った。
マナーモードを解除し忘れてて、バッグの中でバイブが鳴る。
バッグを開けようとした時、
「山崎さーん!!12番コールお願いしまーす!!」
バックヤードにいた私はホールから呼ばれた。
急いで準備してハンディを持って、12番テーブルに注文を聞きに行った。
その後閉店まで客足は途絶えず、後片付けやレジ閉めで終わるのが遅くなった。
売り上げ計算を終えて、バイトの後輩と帰る準備を始めた。
制服から洋服に着替えて、バッグから携帯を取り出すと携帯の小さなランプが点滅していた。
「あっメール来てたんだった!」
「何通来てる?」
「ん?1件(笑)」
「私も1件(笑)」
『バイト後に誰からかメールが来てると嬉しくなっちゃうね』って
後輩と毎回話してるから確認するのがお互い楽しみにしてた。