片思い彼氏scene.教習所
俯いた頭を上げると先生の優しい目と合った。
「どんな形でも『出会い』は『出会い』だ!って…気付いたんだ」
先生は、頭をポリポリ掻いている。
「好きだ…
これが…俺の本当の気持ち」
「……でも先生は聞かなかった事にしたいって言った…」
少しずつ小さくなっていく声。
大きなため息をつく先生。
「だから途中なんだって…。今度は逃げんなよ…ってか逃がさないけど」
ずっと抑えてたドキドキがまた鳴り出して止まらなくなった…
「…気持ちは俺から言いたかったんだ…なのに先越されて、だから聞かなかった事にしたかった…」
先生………。
「ごめん…自分勝手で」