片思い彼氏scene.教習所
着いた場所は夜のせいで暗い闇に覆われた場所だった。
「はい着いたぞ♪」
「ここ…何処ですか?」
「福岡のある場所」
「……暗くて何も見えないです」
「まぁ夜だし外灯もないみたいだな」
…何でここに来たのかな?
「ちょっと外に降りて!」
言われるがまま私は助手席のドアを開けて車を降りた。
先生もエンジンを切って降りてきた。
「目…閉じて」
「え?!」
「いいから…はい」
私の両目を先生の両手が覆う。
目を閉じる私…。
何だろう…
「ちょっと待ってろよ!」
そう言うと先生は私を180゜向きを変えた。
「………………」
先生の気配が無くなった気がした…。
「………先生?」
……………………。
私の周りからは先生の声がしなかった。
不安になってもう一回先生を呼ぶ。
「……………先生?」
「ここにいるよ」
後ろから先生の声と一緒に温もりも伝わった…。