私の心の中はいつだって真っ黒なのに
ピンクの眩しい光が連なる、もうすぐホテルだ。


こんな気持ちの悪いやつとするなんてね。


自分で自分を嘲笑う。


あー可哀想な子だね?私って。


そんな時だった。



『おい』



地を這うような低く鋭い声が私たちを止めた。


『そいつを返せ』


そしてこう言った。

私の隣にいたおっさんは腰を抜かしそうになりながら、逃げていく。


この状況を私は呆然と見てるだけだった。


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