私の心の中はいつだって真っ黒なのに
『大丈夫だった?』


今度は優しい声が聞こえた。

さっきの男の隣にいた人だ。


おいと言った男とは正反対な爽やかな男。

どちらもとてもイケメンだ。

まあそんな事は今はどうだっていい。

問題は行くとこがなくなってしまったことだ。


『…助けてなんて言ってません。いい迷惑です。』


私は今、制服で気持ち悪いおっさんといるしか時間を潰せないのになんてことをしてくれるのよ。


『目が助けを求めてた』


そう言ったのはおいと言った男。


『まあまあとりあえず?俺たちについて来てよ!ねっ?』


と言ったのは爽やかな男。



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