海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを
私は黙って教室を出て、早足で廊下を進んで生徒玄関に向かった。
靴箱でローファーに履き替え、玄関を出て軒下から空を見上げる。
朝からどんよりと曇っていた空は、とうとう雨を落としはじめていた。
ぼんやりとした頭で、どうしようかな、とあまり真剣とは言えない熱度で考える。
朝の天気予報では夜から雨と言っていたので、今日も自転車で登校していた。
折り畳み傘はいつも持っているので、急に天気が崩れたときは自転車を学校に置いたままにして電車で帰るというのが常だ。
でも、今日はなんとなくそうする気になれなくて、私はそのまま駐輪場へと足を向けた。
外へ出た途端に、生ぬるい雨が止めどなく降り注いでくる。
細かい水の雫が、みるみるうちに髪を、肌を、服を濡らしていく。
自転車で走り始めると全身に雨と風が激しく吹きつけてきて、一気に身体が冷えていくのを感じた。
でも、かまわない。
むしろ、ずぶ濡れになりたかった。
そのほうが余計なことを考えなくてすむ気がする。
靴箱でローファーに履き替え、玄関を出て軒下から空を見上げる。
朝からどんよりと曇っていた空は、とうとう雨を落としはじめていた。
ぼんやりとした頭で、どうしようかな、とあまり真剣とは言えない熱度で考える。
朝の天気予報では夜から雨と言っていたので、今日も自転車で登校していた。
折り畳み傘はいつも持っているので、急に天気が崩れたときは自転車を学校に置いたままにして電車で帰るというのが常だ。
でも、今日はなんとなくそうする気になれなくて、私はそのまま駐輪場へと足を向けた。
外へ出た途端に、生ぬるい雨が止めどなく降り注いでくる。
細かい水の雫が、みるみるうちに髪を、肌を、服を濡らしていく。
自転車で走り始めると全身に雨と風が激しく吹きつけてきて、一気に身体が冷えていくのを感じた。
でも、かまわない。
むしろ、ずぶ濡れになりたかった。
そのほうが余計なことを考えなくてすむ気がする。