それでも僕は君を離さないⅢ
秘書は内線を切って自分のスマホを見た。
案の定さっきの地震のためメトロは安全点検中だ。
全線でダイヤは遅延と出ていた。
特に帰りに利用する線は車内のお客様対応でさらにダイヤが乱れていた。
仕方がないので朝と同じルートで帰ることにした。
なぜ朝と帰りの通勤で利用するルートを変えているかというと
朝は時間に余裕があるため遠回りをしてなるべく空いている乗り換えにし
実際に空いている電車はないが
ぎゅう詰めよりはほんの少しマシというレベルだ。
帰りは混んでいても最短で帰宅できるルートで乗り換えているからだ。
「遠回りになるけれどどの線も滅茶苦茶に混むのは今日は仕方がないわね。」
ひとりごちてコートを羽織った。
社内用の黒のパンプスからダークブラウンのショートブーツに履き替えロッカーを閉めた。
18階からエレベーターで一気に地下へ降りた。
ほぼ毎日定時で上がれることほど嬉しいことはなかった。
社長は時間に厳しく残業が続いて翌日に響くよりは
無理にでも上がった方が効率が良いという考えだ。
案の定さっきの地震のためメトロは安全点検中だ。
全線でダイヤは遅延と出ていた。
特に帰りに利用する線は車内のお客様対応でさらにダイヤが乱れていた。
仕方がないので朝と同じルートで帰ることにした。
なぜ朝と帰りの通勤で利用するルートを変えているかというと
朝は時間に余裕があるため遠回りをしてなるべく空いている乗り換えにし
実際に空いている電車はないが
ぎゅう詰めよりはほんの少しマシというレベルだ。
帰りは混んでいても最短で帰宅できるルートで乗り換えているからだ。
「遠回りになるけれどどの線も滅茶苦茶に混むのは今日は仕方がないわね。」
ひとりごちてコートを羽織った。
社内用の黒のパンプスからダークブラウンのショートブーツに履き替えロッカーを閉めた。
18階からエレベーターで一気に地下へ降りた。
ほぼ毎日定時で上がれることほど嬉しいことはなかった。
社長は時間に厳しく残業が続いて翌日に響くよりは
無理にでも上がった方が効率が良いという考えだ。