たとえば、君と
「ここ、時間あったら見たいなって
話してたでしょう?」
答えを見つけるよりも先に
彼女が口を開いた。
「あー、あれ…かぁ。」
自分さえ忘れていた発言を
覚えていたことに感心し、
腑抜けた返事になる。
──これ、好きな店なんだよね。
こっち来ることないし、
後で見にきたいな。
何気なく話しただけのその言葉を
彼女はしっかり拾っていたらしい。
「別にいいよ。また、来れるし。」
ありがと、と軽くお礼を述べて
再び歩き出すが彼女はあの店が
気になるらしい。
ちらちらと振り返る。
「気にしてる?」
「気にしますよ、そりゃ…。
早く水族館出ればこっち見にこれたのに。」
小さくため息をついて、弱々しくぼやいた。
話してたでしょう?」
答えを見つけるよりも先に
彼女が口を開いた。
「あー、あれ…かぁ。」
自分さえ忘れていた発言を
覚えていたことに感心し、
腑抜けた返事になる。
──これ、好きな店なんだよね。
こっち来ることないし、
後で見にきたいな。
何気なく話しただけのその言葉を
彼女はしっかり拾っていたらしい。
「別にいいよ。また、来れるし。」
ありがと、と軽くお礼を述べて
再び歩き出すが彼女はあの店が
気になるらしい。
ちらちらと振り返る。
「気にしてる?」
「気にしますよ、そりゃ…。
早く水族館出ればこっち見にこれたのに。」
小さくため息をついて、弱々しくぼやいた。