たとえば、君と
3.
風呂上がりに、缶飲料を片手に
ベランダに出る。
火照った身体が、外気に冷やされて
心地よい。
「あれー?珍しい。」
「よう。久しぶり。」
声の方に目線を向けると、
幼馴染みの夏帆がいた。
ちょうど夏帆の部屋の出窓から
俺の家のベランダが見える。
夏帆は、バイト帰りだろうか。
まだ制服姿だった。
「高校入ってから、顔合わせること
少なくなったもんな。」
ほんの2年前までは、
同じ公立の中学にいたこともあり
しょっちゅう顔を合わせていた。
「あんた、男子校進んだもんね。」
卒業後、俺は私立男子校に、
夏帆は近くの県立高校に進学した。
通学時間も変わり、
段々会うことも少なくなった。
「どう?男子校って楽しい?」
「まぁ、ボチボチかな。
馬鹿やれて楽しいよ。」
ベランダに出る。
火照った身体が、外気に冷やされて
心地よい。
「あれー?珍しい。」
「よう。久しぶり。」
声の方に目線を向けると、
幼馴染みの夏帆がいた。
ちょうど夏帆の部屋の出窓から
俺の家のベランダが見える。
夏帆は、バイト帰りだろうか。
まだ制服姿だった。
「高校入ってから、顔合わせること
少なくなったもんな。」
ほんの2年前までは、
同じ公立の中学にいたこともあり
しょっちゅう顔を合わせていた。
「あんた、男子校進んだもんね。」
卒業後、俺は私立男子校に、
夏帆は近くの県立高校に進学した。
通学時間も変わり、
段々会うことも少なくなった。
「どう?男子校って楽しい?」
「まぁ、ボチボチかな。
馬鹿やれて楽しいよ。」