短編:Love Letter
昼休み、私はクラスの女子数人に呼び出しを受けた。



「あんたさ、楠君といつの間に仲良くなったわけ?
ありえないんだけど!」



楠君ファンなんだろう。

鼻息を荒くして、今にも掴み掛かって来そうで怖かった。



「仲良くはないよ…
ただ、昨日の放課後たまたま話をしただけだし…」



私の言葉に納得いかないって顔してたけど、本当にそうなんだからそれ以上言いようがない。


何度もしつこく聞かれたけど、私はずっと同じ答えを繰り返した。


解放されたのは昼休みが終わる直前。


そのお陰で、すっかりお昼ご飯食べ損ねちゃったんだけど。

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