短編:Love Letter
私達は休み時間中ずっと話をしてた。


時間が経つのをこんなに短く感じた事は初めてだった。


体がふわふわして、空を跳べちゃうんじゃないかって位軽く感じた。


ドキドキふわふわして、楠君の声が心地良くて、この時間がもっともっと続いて欲しいと願ってた。


でも楠君が立ち去る時、周囲の視線を思い出して少し怖くなった。


また呼び出されるかも…


そう考えると憂鬱になった。




放課後、私は委員会の仕事で手間取っていた。


次々に押し付けられた雑用を一人でこなす羽目になったからだ。


重たい段ボールを運んでたら楠君が私の手からひょいっと段ボールを奪った。



「重そうだから手伝うよ」



綺麗な顔に笑顔を讃えて。


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