曖昧な私に珈琲を。
episode1
私には昔からの幼馴染がいる。
カッコ可愛くて、愛嬌のある彼は皆にとても人気があった。
それはもちろん幼馴染としてとても自慢のできる事だ。
でもそれは”恋愛的観点”から見たものではない。
「由真の事が好きだよ…。俺と付き合って…?」
シチュエーションは良かったと思う。
生まれてこのかたクラスも別々になったことがなく、人生の18年間をずっと一緒に生きてきた幼馴染人生の中で、最高の1日だったと思う。
その日は一ヶ月前から約束していた少し遠出をするプチ日帰り旅行だった。
色んな観光名所を回って、オシャレで美味しいカフェでランチをして、夕方に見晴らしの良い丘に連れて行ってもらえた。
夜はとっても夜景が綺麗で、いつもみたいに他愛もない話で盛り上がって、ふと話と話の間に間ができた時だった。
「由真の事が好きだよ…。俺と付き合って…?」
如月由真(キサラギ ユマ)、18歳。今までの何度か受けた告白より魅力的な告白だったと思う。
「…一応聞くけど、恋愛対象としてだよね?」
「うん…。」
私は幼馴染の告白を断った。
「ごめん、私はそういう目で悠里を見れない…」
「…そっか、でも俺もう由真を幼馴染だけとして見ることは出来ないよ…」
幼馴染の雪沢 悠里(ユキザワ ユウリ)はその瞬間、幼馴染じゃなくなった。
カッコ可愛くて、愛嬌のある彼は皆にとても人気があった。
それはもちろん幼馴染としてとても自慢のできる事だ。
でもそれは”恋愛的観点”から見たものではない。
「由真の事が好きだよ…。俺と付き合って…?」
シチュエーションは良かったと思う。
生まれてこのかたクラスも別々になったことがなく、人生の18年間をずっと一緒に生きてきた幼馴染人生の中で、最高の1日だったと思う。
その日は一ヶ月前から約束していた少し遠出をするプチ日帰り旅行だった。
色んな観光名所を回って、オシャレで美味しいカフェでランチをして、夕方に見晴らしの良い丘に連れて行ってもらえた。
夜はとっても夜景が綺麗で、いつもみたいに他愛もない話で盛り上がって、ふと話と話の間に間ができた時だった。
「由真の事が好きだよ…。俺と付き合って…?」
如月由真(キサラギ ユマ)、18歳。今までの何度か受けた告白より魅力的な告白だったと思う。
「…一応聞くけど、恋愛対象としてだよね?」
「うん…。」
私は幼馴染の告白を断った。
「ごめん、私はそういう目で悠里を見れない…」
「…そっか、でも俺もう由真を幼馴染だけとして見ることは出来ないよ…」
幼馴染の雪沢 悠里(ユキザワ ユウリ)はその瞬間、幼馴染じゃなくなった。