せんぱい。
第1章

ちょっと怖いせんぱい。




私の大好きな授業の一つ。
それはダンス。


高校に入学して何度目かのダンスの授業。
午後一の授業の為私はいつも昼休み中から部屋に行って踊ってる。私のクラスメイトの子達も早々とお昼を済ませて少しずつ集まってきてる時だった。


「おはよう~」
「おはようございます!」


いつもより大分早く先生が来た。
珍しいなあと思いながら挨拶をすると、先生の後ろに知らない人が2人。

1人は茶髪を二つ結びにして、ちょっと丸顔の緩っとした感じの人。
もう1人は小さい顔に切れ長の目、肩にかかるくらいの茶髪でカッコイイ感じの人。


誰だろう、と思いながら見ていると


「ちょっとだけ踊らせてね~」


そう言って先生は先輩方と少し話をして、話が終わると先輩方はシューズを履いて軽くストレッチ。

「いい?」
「大丈夫です」
「はい」

音が流れて、あ、この曲知ってる。なんて思いながら2人の先輩の踊りを私は夢中になってみてた。


見た目が、正反対なら踊りも正反対。ハキハキとした動きの中にカッコよさが見える踊りと、甘さが見える踊り。


私の周りと子達も先輩たちの踊りに見入っていた。



最後に決めポーズを決めて音が止むと、みんな思わずら拍手をしてた。



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