Anna

 外で啼く蝉の音が、突然プツンと途切れた。



 夏が終わりを告げようとする。
 
 
 






 
 
 
「…………杏奈?」
 
 
 
 
 その日、日が暮れても、あの娘は姿を見せなかった。
 
 
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