それでも君は笑っていて
「新衣奈、茅紘、うるさい」
私たちからその2人を剥がすように引き摺ると、私の真隣に来た佐藤くん。
次の瞬間、ふわっとなんの悪びれもなく、私の太ももを枕に寝転がる佐藤くん。
言わば、膝枕状態。
「「ええ!?なになに!2人して!!」」
ますます2人の好奇心のアクセルが急に動き出し、私の目の前であーでもないこーでもないと、興奮気味に話し出した。
私は蚊帳の外。
しかも須東くんも佐藤くんも興味無さそう。
マイペースすぎる…