それでも君は笑っていて



「なんでアバズレ…?」




唖然とした表情のまま、佐藤くんに問う女の子。




「アバズレかどうかはもっとコイツを知る必要があるだろ、アバズレアバズレ言うな」





佐藤くんって見た目に対して、話すことはまともなんだ…




あ、それは偏見か。






「こいつはアバズレじゃなくて佐堂(サドウ)、緋依(ヒヨリ)」





思わず佐藤くんを見てしまった。




私の名前、知ってたんだ…




「まあ、緋依とは隣の席だしな。知ってて当然だろ」





心の声が漏れてると言いながら、サラッとこちらを見る佐藤くんだけど、なんで下の名前を呼び捨てするの!?



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