iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「よし、これ飲もう」

神島仁の手にワイングラスとワインのボトルが。

それを探していたのね。
私が変なことをしたわけじゃ無くて良かったと、ワインを見ながらホッと胸を撫で下ろす。

が。

次の瞬間、私はその銘柄を見てブッ飛んだ。

「このワイン…もしかして、高くない……?」

TVで観たことある。
大物タレントが特番で飲んでいるところを。
確か値段は……

「三十万位だったかな。そうでもないよ」

三十万が、そうでもない!!??
やっぱり金持ちって頭おかしい!

「莉緒が俺の部屋に来てくれた記念だし」

「……」

その言葉に私は目を細める。
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