iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
でもね、覚えといて。

私はアンタの周りにいる女性とは違うから!


「貴方も引き抜きチームなの?」

私は視線を前に戻して男に訊ねる。

「やっと俺と話してくれる気になった?」

男は声を弾ませる。

「別に貴方に興味が湧いた訳じゃなくて、同僚なら嫌いな人でも仕事のために仲良くしなきゃ駄目だから」

だが私はバッサリと叩き斬ってやった。

「あはははは!莉緒はハッキリ言うな!でも、そこが気に入ったけどね」

嫌味を言ってやったのにまた男は大笑い。

嫌味が気に入ったって……貴方、マゾですか?
それよりも何で私に許可無く勝手に名前呼んでんのよ。
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