iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「アイツ、彼女いるよ?」

「……知ってます」

私は俯いて答える。

「ちなみに相手は昨日莉緒も会った麻耶だよ」

「……だから、知ってますってば」

分かってるから私を追い込まないでよ……。


「なんだ、知ってたのか。それでも好きなんだ」


何なの、この男のデリカシーの無さは!

私は男のあまりのデリカシーの無さに苛々は積もるばかり。


「二人に迷惑かけてるわけじゃ無いんだから良いでしょ!?それに貴方には関係の無い話だから!」

男を睨みながら言い放ち、男の横を過ぎ去ろうとした。


ガシッ。


が、男に腕を掴まれ阻まれた。
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