iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「なっ!放し「俺は莉緒が気に入ったから、無関係じゃ無いよ」


男は私に不敵な笑みを浮かべる。


「二人の仲を切り裂くつもりは無いの……だから二人には黙ってて……」


コイツに余計な事を二人に話されたら困るので、とりあえず下手に出て口止めをすることにした。


「どうしよっかな~?」


だが男はすっ呆ける。


コイツ、本当に腹立つ!


「アンタね――「アンタじゃない、仁」

言い返そうとしたら阻まれた。

「え?」

「俺の名前は神島仁。黙っててやるから名前覚えといて」


男は目尻を下げて微笑むと、私を掴んでいた手を離して会社へと入って行った。


何なの、アイツ!
言いたい放題、言ってって!

本当に黙っててくれるかが心配……。
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