iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「まずは隣にいるのは俺の秘書の萩野」

男が親指で差しながら横に居る眼鏡を掛けている三十歳位の男性を紹介した。
その言葉に横に控えめに立っていた男性が頭を下げる。

秘書……嫌な予感が更に増す。


「そして俺はこの引き抜きチームのリーダーになった神島仁だ。今日からチームで手を合わせて頑張って行こう」

私は男の言葉に唖然とするしかない。

コイツがリーダー！？
同僚じゃなくて、上司！？

有り得ないんですけど！！

私はただただ目を丸くするばかり。
益々、本日付けで退職したくなった。

それよりも神島は、この会社の社長の名前。
もしかしてコイツ……