iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
月曜日、何事も無く仕事を終えてマンションに着くと、神島仁から二十一時に帰るとメールが届いていた。

珍しいな。
それなら晩御飯一緒に食べよう。

御飯は栄養の付くものを作ろうか。
どんな食材があったっけ?
あ。
豚肉のビタミンBは疲労回復に良いはず。
メインは豚肉の生姜焼きにしよう。
生姜も身体に良いからね。
あとは……

私は冷蔵庫と相談しつつ、二十一時に合わせて晩御飯を準備する。




「お帰りなさい」

「ただいま、莉緒。って、晩御飯まだ食べてないのか?」

仕事から帰ってきた神島仁がテーブルに並べられた料理を見ながら驚いている。

「九時なら一緒に食べようと思っ――――って、離れて!」

神島仁が突然抱きついてきた。
そしてすぐに離れてくれたが、勝手に唇にキスを落とす。

「嬉しいから。それより今日は仕事はどうだった?」

「いつも通りだったよ」
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