iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「バカ!熱ある!とりあえず病院に行こう!」

もしかして北海道の寒さで風邪を引いた?

「ダメ」

「何で!?」

「これからのプランが……「そんなのどうでも良い!貴方の体の方が大事でしょ!」

私が大声で怒鳴ると神島仁は目を見開いた。

「でも莉緒がビュッフェを楽しみにしてる」

まだ言うか。

「バカ!貴方が風邪で辛いのに楽しめない!」

「……」

「そんなに拘るならまた今度連れてきてよ。私とずっと一緒に居るんでしょ?本当のこと言って。体、辛い?」

そう訊くと神島仁は眉を下げて苦笑いしながら、

「……ちょっとだけ」

やっと観念して認めた。
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