iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
朝、早目に会社に向かい、オフィスに着く手前にタイミングよくターゲットの荻野さんと遭遇。
私は話があると言って一緒にミーティングルームに入った。

「珍しいですね。お話とは?」

「あの人、ゴールデンウィークに過労で倒れたんです」

「え」

私の言葉に目を見開いた荻野さん。

「神島さんってそんなにも仕事溜め込んでるんですか?私達は全然残業も無いのに」

そう伝えると荻野さんは少し考え込むような静寂を作り、

「……そうですか。わかりました。鈴宮さんは心配しなくても大丈夫です。何とかします」

「お願いします」

荻野さんが言ってくれた言葉に安堵して私は頭を下げてお願いした。
< 425 / 738 >

この作品をシェア

pagetop