iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「私に得なんて一つも無いじゃない」

「じゃあ俺が失敗したら、亨とデートさせてやる」

「は?」

私は神島仁の言葉にさっきよりも目を見開いた。
貴方、私を驚かせるプロだわ。


「そんなの無理だし!だって彼女が「大丈夫。俺、失敗する気、無いから」

神島仁は不敵な笑みを浮かべる。


何が大丈夫なの!?


「じゃあ決まり。デートの場所決めとくな」

勝手にそう言うとニコニコしながら神島仁は私のグラスに自分のグラスをカチンと当ててきた。


何、勝手に決めてんのよ。
私、頷いてないからね。


「気分良くなったからとりあえず皆の所回ってくるな。大人しく待ってろよ?」

すると神島仁は席を立つ。
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