iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
皆に挨拶を終えたようで神島仁が戻ってきてしまった。
私も挨拶に行こうと思ってたのに。

「私も挨拶に行ってきます」

私が立ち上がろうとしたら、神島仁は私の腕を掴みそれを阻む。

「莉緒、ワイン飲める?」

神島仁は離れようとしている私にメニューを見せてきた。

「あの、私も挨拶に行こうとしてたんですが。話聞いてました?もう今からでも良いのでちゃんと聞いてくれます?今から皆さんに挨拶に「赤と白、どっちが好き?」

それなのに笑顔でメニューを見せ続ける神島仁。

分かりましたよ、答えりゃ良いんでしょ!

「赤。じゃ行きま「じゃこれは?」

言葉に被せてきて指を差したのはこのお店で一番高いワイン。

「ば、バカですか!?」

私は焦りながら叫ぶ。

「え?何で?」

神島仁はキョトンとした表情。
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