iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「ヤマシイことって何?詳しく、教えて?」

神島仁はニンマリと笑顔でわざとらしく訊き返す。

「そういうところですね」

「ははっ。酔い潰して既成事実でも作ろうかと思ってたのバレてたか」

神島仁は楽しそうに笑っている。
私は軽蔑した眼差しで彼を睨む。

「ウソウソ、冗談。莉緒が意外にも飲めるから楽しくて」

貴方が言うと冗談に聞こえないから。
私は未だに疑いの眼差しで睨み続ける。

「だって振り返って見ろよ?」

「え?」

そう言って神島仁は私の後ろの方を指差した。

何の事だろうと私は神島仁のその言葉に振り返ると、テーブルで凭れて寝てる人や座敷に寝てる人達。

あ。坂本君、寝てる!フミさんも!

皆さん、酔い潰れてらっしゃる!
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