iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「莉緒。話の続きなんだけど、俺もよく分かんないんだよね」

車内を観察していると私の思考を遮断させるように飛んできた神島仁の言葉。
振り向くと神島仁の表情は何故か笑顔。


「は?」

貴方が分からなかったら誰にも分かるわけ無いじゃん。


「だから確かめたいんだよ。確かめてみても良い?」

「だから何を――」


私の言葉はやっぱり最後まで聞いてもらえなかった。

というより神島仁が私に言わせなかった。


なぜならば神島仁が私の口を塞いだから。


私、神島仁にキスされてる。


「んー!?」


私は神島仁を払い除けようと両手で彼の肩を押すが全くびくともしない。
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