iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「いきなり噛み付いてすいませんでした。でも神島さんが悪いんですからね」

一応謝った。
人を傷つけたことは良くなかったと思うから。


「そうだな。今度からは確認してからするよ」

「じゃあもう二度と私にキスすることは無いですね。安心しました」

私が捲し立てて言うと神島仁は笑った。


「でも、忘れないで」

「え?」

「俺、莉緒に本気だから」


は?


目の前の神島仁はそう言って不敵に笑う。


「会社行くけど車乗ってくか?」

「昨日の今日で乗るわけ無いでしょ!」

「だよな。じゃまたあとで」

そう言うと笑顔で神島仁は玄関を開けて出ていった。
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