iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
隣に居る坂本君は大丈夫だと返したが、笑顔もひきつっているし、覇気も無い。
全然大丈夫そうじゃない。

そこにお昼を告げるチャイムが鳴り響く。

「坂本君、本当に大丈夫?凄く顔色悪いよ?」

坂本君が心配な私は顔を覗きこんで顔色を確認した。

やはり顔色が悪いーー

「鈴宮は、昔と変わらず優しいな……」

その時、目が合った坂本君が微笑みながら言った。

「え……?」


ドクンと大きく音を立て始める心臓。




「亨」


だが私の速まり始めた鼓動はその声を聞いた瞬間止まった。
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