iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
聞こえてきた声に顔を上げるとやはり叶内さんが立っていた。


「亨には私が居るから大丈夫」

刺のある声。
私を見る目は敵を見るように鋭い。


「そう、ですよね……」

私はその場から逃げるように離れた。

自分のデスクに戻ると私は隣の席のフミさんに声を掛けて一緒に食堂に向かった。

オフィスに依然居た二人を見たくなかったから。


自分の恋の虚しさに心が折れそうになってきた……。




午後も他のメンバーは相変わらずだった。
私も昼の出来事のせいで思うように仕事が出来なかった。
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